• top >
  • 目の下のくま・たるみQ&A

目の下のくま・たるみQ&A

【Q】:目の下のくま・たるみとは何ですか?
【A】:目の下のたるみやくまは表情を曇らせ、疲れた印象や老けた印象を与えます。
目の下のくまやたるみはいくつかの原因があり、眼窩脂肪(目の下の膨らみを作っている脂肪)が加齢により突出してふくらみやたるみとなるもの、皮膚が薄くなり眼輪筋(目を閉じる筋肉)が透けて見えること、目の下の色素沈着などが挙げられます。
【Q】:目の下のくまやたるみ治療はどういうものがあるのでしょうか?
【A】:眼窩脂肪(目の下の膨らみを作っている脂肪)が加齢により突出している場合は、皮膚を切らずにまぶたの裏側から余分な脂肪を取り除く脱脂術が有効です。近年、ふくらみやたるみの下に注入を行うクリニックも増えていますが、ふくらみやたるみの下の段差を注入療法で埋めても、根本的な改善にはならず、かえって腫れぼったい目元になってしまいます。目元のメリハリが損なわれてしまいます。
目の下の色素沈着の場合はケミカルピーリング・ビタミン導入やトレチノイン療法が有効です。
【Q】:どうして目の下のふくらみやたるみが起きてくるのでしょうか?
【A】:経年的に眼窩脂肪(目の下の膨らみを作っている脂肪)が眼球の重さによって押しつぶされ、さらに、下まぶたの皮膚と眼輪筋(目を閉じる筋肉)がゆるんで下瞼の奥の脂肪を支える力が弱くなることにより、脂肪が前方にはみだし、目の下にふくらみやたるみが生じます。若い頃から出ているという方は、眼窩内の容積に対して眼球が占める割合が大きいため、幼い頃から眼窩内の脂肪を圧配しているために起こります。
【Q】:脱脂術で取り除いた脂肪はまた元に戻りますか?
【A】:一度、脱脂術で取り除いた脂肪(眼窩内脂肪)が元に戻ることはありません。
目の下のくまやたるみの原因となっている眼窩内脂肪は眼球を保護するために眼球を覆うようにして存在します。脱脂術では前方に突出した余分な脂肪だけを取り除きます。眼窩内に残っている脂肪がまた経年的に前方に突出してきたとしても、すでに余分な脂肪はしっかり取り除いているため、残っている脂肪はごくわずかです。それが長年をかけて出てきたとしても気にならない程度です。
【Q】:他院で目の下のくま・たるみを改善するために、注入療法を受けました。
くまの下の影は消えたのですが、かえって腫れぼったい印象の目元になってしまいました・・・。
【A】:くま・たるみが老けた印象を与える理由は、その下に生じる影。それともう一つ、実は意外と気付かれていないのですが、くま・たるみによって涙袋が隠されて、目の輪郭がボヤケてしまうからなのです。「涙袋」は、微笑むと強調される「まぶたの縁の膨らみ」。従って、出てきたくま・たるみを脱脂術で取り除けば、涙袋とその下のくびれが復活し、くっきりとした若々しい目元に戻ります。
これに比べて、注入療法(ヒアルロン酸注入、セルリバイブジータやWPRP療法などの血小板療法の一部の方法など)は、くま・たるみは除去せずに、くま・たるみの下に注入して、その下の影や段差を埋めるものです。これによって、確かにその下の影や段差が消失することは期待できますが、それは、あくまで、くま・たるみの高さまで膨らませただけなので、かえって全体が腫れぼったくなるだけで、少なくとも、涙袋は何も変わりませんので、目の印象が引き締まった印象には決してなりません。
【Q】:他院で目の下のくま・たるみ治療についてカウンセリングを受け、
皮膚を切開する下眼瞼切開術を勧められました。皮膚を切るのは怖く、不安です。
【A】:皮膚を切らずに、瞼の裏側(結膜側)から行う脱脂術に比べて、わざわざ下眼瞼を切開して行う治療のメリットとしては、 伸びて緩んだ皮膚を切除することが挙げられますが、実際には、皮膚は伸縮性があるため、わざわざ切除しなくても、脂肪を除去するのみで、その後に目立った皮膚のたるみは生じません。「正確に適量の脂肪を除去すること」こそが大切であり、切開法においては、術中に皮膚をめくるために適正な脂肪の摘出量を判断する事が難しく、取り過ぎや取りこぼしが生じやすくなり、しいては「正確に適量の脂肪を除去すること」が疎かになりがちです。しかも、切開法で皮膚を切除し過ぎると、目が いわゆる‘あかんべー’ のようになりかねないため、実際に切り取る皮膚の量はごくわずかですから、患者様が期待されるほど多くの皮膚を取り除けないものなのです。そして、もしも、‘あかんべー’ のようになった場合の修正はとても困難なので、注意が必要です。
【Q】:脂肪分解注射メソセラピーで目の下の脂肪は取れないのでしょうか?
【A】:メソセラピーでは目の下のたるみの原因となっている脂肪を取り除くことは出来ません。目の下のたるみの原因となっている脂肪は眼窩脂肪であり、メソセラピーは皮下脂肪にしか作用しないため、目の下のくま・たるみ治療としての効果はありません。 さらに、メソセラピーで使用する薬剤のホスファチジルコリンやレシチンを注入すると、炎症反応が強く、かえって目の下の腫れが顕著になるため、目の下のくま・たるみの部分にメソセラピーを注入することは好ましくありません。